プログラムにはデータをまとめて表現できる「配列」という仕組みが用意されており、配列を活用することで、データをまとめて管理しやすくなります。
JavaScriptに限ったことではありませんが、プログラミングにおいて配列は必須とも言える仕組みなので、しっかり学習してきましょう。
以下では、JavaScriptの配列の操作や扱う上での注意点など、JS初心者の方向けに解説しています。
JavaScriptの配列とはどんなもの?
配列(array)とは複数の文字列や数値をまとめて格納し、管理するためのオブジェクトのことです。配列を使用することで、配列の要素数、要素の存在確認、さらに平均値や合計値の計算なども簡単に行うことができます。
それでは実際に配列を作成してみましょう。以下のコードは配列のnames
の中に"Bob","Tom","Mary"
の3つが含まれています。
let names = [ "Bob","Tom","Mary" ];
このnames
から"Bob"
を取り出したい場合はこうします。
console.log(names[0]); // Bob
names[数値]
とすることで配列内の要素を呼び出すことができます。配列に含まれている要素には番号が0
から順番に与えられていて、この数値を指定することで呼び出すことができるのです。
そのため、Mary
を呼び出したいときはこうします。
console.log(names[2]); // Mary
ちなみに呼び出す際に指定する数値のことを添え字(index)と呼びます。
JavaScriptの配列を扱う上での注意点
次に配列を扱う上での注意点について解説します。
添字は0から始まる
前述の通り、添字は1
からではなく0
から始まります。下記コードで"Mar"
を呼び出したいときはmonth[2]
とします。
let month = [ "Jan","Feb","Mar","Apr" ];
console.log(3); // Apr
console.log(2); // Mar
数字に関連する要素を配列で扱うときには添字に注意しましょう。
添字をはみ出したらエラー
配列では、指定した添字が、配列の添字の最大値をはみ出すと、その時点でエラーになってしまいます。
let month = [ "Jan","Feb","Mar","Apr" ];
console.log(3); // Apr
console.log(4); // Error
配列は0
から始まるため、month
の添字の最大値は3
です。
JavaScriptの配列の操作
代表的な配列の操作を解説します。
要素の追加と削除
配列の末尾に要素を追加するには.push()
メソッドを使用します。
let names = [ "Bob","Tom" ];
names.push("Mary");
配列の末尾を削除するには、.pop()
メソッドを使用します。
names.pop(); // Maryが削除される
配列の要素数の確認
console.log(names.length); // 3
配列の添字の最大値ではない点にご注意ください。添字にそのまま指定するとエラーになります。
console.log(names[ names.length ]); // Error
console.log(names[ names.length - 1 ]); // Mary
最後の要素を表示させる時は値を-1
させることで表示させましょう。
要素の検索
.indexOf()
メソッドは指定した要素のインデックス値を返します。存在しない場合は-1
を返します。条件分岐と合わせて活用することで、要素の存在チェックを行うことが可能です。
let name = "Mary";
if( names.indexOf(name) !== -1 ){ // 2が返却されTrueになる
console.log("Exist");
}
結論
配列を使用することで、複数の文字列や数値をまとめて管理することができます。平均値や合計値の計算に関しては、配列のループ処理を兼ねることで実現可能です。
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