最近は働き方も多様化していますが、個人的にはフリーランスとして個人で案件を受注して働く人が今後さらに増えてくると考えております。
ランサーズ株式会社が実施した「フリーランス実態調査 2018年版」によれば、日本のフリーランス人口の成長率はアメリカの成長率と比較して約3倍となっており、労働力人口比率は17%と増加傾向にあるようです。
出典元:フリーランス実態調査 2018年版 ランサーズ株式会社
また、アメリカの調査では2027年にはフリーランス人口がノンフリーランスの人口を超えると予想されており、日本においても今後はフリーランスはさらに増えていくと思われます。
主にパソコン一台あれば始められるITの分野ではフリーランスとしても働きやすく、場所に縛られることなく請け負う仕事や働く時間などは全てい自分でコントロールして働くことができるのがフリーランスの魅力です。
フリーエンジニア向けの案件紹介サービスや仕事を依頼したい人と働きたい人を繋ぐプラットフォームも出てきているので、フリーランスとして働きやすい環境はできつつあります。
しかしフリーランスエンジニアとして活動するにはITに限らず専門知識・技術は当然ながら必要となるため、今後ITフリーランスを目指す方は知識・技術を習得する必要があることは忘れてはなりません。
IT系フリーランスを目指すにはどうしたら良いか?
フリーランスは個人で仕事を請け負ったり、自分でサービスを立ち上げて報酬を得る個人事業主のことですが、今回はIT分野に絞ってフリーランスになる方法についてご紹介していきたいと思います。
個人で仕事を請け負うわけですからIT系フリーランスにはそれなりの技術・知識が求められます。
また、仕事を受注するには経験や実績が必要になってくる場合がほとんどなので、実務経験はある程度は必要であると考えておいたほうが良いと思います。
フリーランスと言っても個人事業主として開業するのは誰でもできることなのでフリーランスになること自体はとても簡単ですが、継続して仕事を請け負うためには実績や経験、技術力が必要になります。
プログラミング・デザインの経験がない人でもフリーランスになれる?
業種によっては未経験でもそれなりに活躍できるケースもあるかもしれませんが、プログラミングやデザイン未経験者がいきなりIT系フリーランスとして仕事を請け負うのはかなり難しい思います。
特にプログラミングにおいてはかなりの時間を勉強に費やさないと実務レベルには達しないはずです。
デザインに関して言えば、イラスト作成など自分の得意を活かせる場合は活躍できる可能性はあると思いますが、イラスト作成に必要不可欠なソフトの使い方は覚えなくてはなりません。
勉強方法は書籍やオンライン学習サービスを利用して独学で勉強するのも良いですし、プログラミング教室に通って短期間でスキルを身につける方法など手段はいくつかあるので、IT系フリーランスを目指す方は予算や勉強に使える時間などを考慮して勉強方法を選択しましょう。
フリーランスの仕事は様々
IT系に絞らなければライターやYouTuber、カメラマンなどフリーランスとしての職種は様々。
得意分野や好きなことを仕事にすることもできるのがフリーランスの強みでもあります。
フリーランスとしては案件を請け負って報酬を得るか、自分でサービスを立ち上げて報酬を得るかの2パターンが考えられます。
自分の理想とする働き方や強み、将来の目標を考えたうえで最適な方法で収入を得ましょう。
例えばフリーランスには下記のような仕事(職種)があります。
コーダー(Webデザイナー)
主にHTMLやCSSでWebサイトを構築します。
場合によってはWebデザインやJavascriptを使ったコーディングも担当します。
フロントエンドエンジニアとも呼ばれます。
コーディングのスキルやSEO対策、プログラミングスキルなど様々な知識・技術が必要になります。
Webディレクター
プランニングや要件定義、クライアントや他の職種の人達とのやり取りを行う職種です。
フリーランスとして活動するうえでは営業に近い業務も行うことがあります。
コミュニケーション能力やWeb全般の知識、マーケティング、スケジュール管理能力などが求められます。
Webエンジニア
主にサーバーやデータベースなどのシステム側の構築をしてWebサイトやWebアプリケーションなど動的な部分を担当する職種です。
バックエンドエンジニアとも呼ばれます。
開発にはPHPやRubyなどの「インタプリタ」の言語やJavaやC++などの「コンパイラ」と呼ばれる言語の知識・スキルが必要です。
サーバーエンジニア
サーバーの構築や運用をする職種でWebサーバー、データベースサーバー、クラウドサーバーなどの知識が必要です。
アプリケーションエンジニア
iOSやAndroidなどのスマートフォンアプリやWebアプリケーション、業務系アプリケーションの設計・開発を行う職種です。
案件によってJAVA、Kotlin、Swift、C、PHP、Rubyやデータベースなどの知識・スキルが必要な仕事です。
ゲームエンジニア
PCやスマートフォンなどのゲームを開発する職種です。
C++、C#、Swiftなどのプログラミング言語やUnityなどの知識・スキルが必要です。
イラストレーター
イラストを描く職種ですが、ロゴの作成やWebサイト用の素材、バナー作成など様々な仕事を請け負う場合があります。
配色やデザインの知識のほか、イラストを描くためのソフトを扱うスキル・知識が必要です。
グラフィックデザイナー
チラシや名刺、ポスターなどの印刷物のデザインを行う職種です。
イラストレーターと同様に、配色やデザインの知識のほか、イラストを描くためのソフトを扱うスキル・知識が必要です。
Webライター
ブログやポータルサイト、オウンドメディアなど様々なWebサイトに掲載する記事を執筆する職種です。
ライティングスキルは必須なほか、SEO対策の知識があると強みになります。
専属のライターやクラウドソーシングで仕事を請け負うことで収入を得ます。
YouTuber
撮影した動画や制作したコンテンツを公開して広告収入を得る最近何かと話題の職種です。
企画立案力や動画編集ソフトを扱うスキル、トーク力などが必要です。
編集者
ライターから納品された記事を編集・校正する職種です。
正しい日本語の使い方が求められます。
コピーライター
商品やブランドのネーミング・キャッチコピーを作成する職種です。
人を引きつける発想力などが求められる仕事です。
ブロガー
ブログサービスを利用したり、自分でメディアを構築して発信する仕事です。
ブログ内の広告収入や企業とのタイアップなどで収入を得ます。
ITフリーランスになるための勉強方法
様々な仕事があるフリーランスですが、その中でも知識や技術が必要なのはプログラマーやコーダーのようなIT系のフリーランスだと思います。
IT分野も深刻な人手不足と言われているのでIT系フリーランスとして、しっかりとした技術と知識を身に付ければ需要も多く、それなりに高い年収も期待できるはずです。
現在、IT分野とは全く異なる業種で働いている方でも、パソコン一台あれば勉強することができ、独学であればそこまでお金をかけずにプログラミングを習得することも可能であるため、プログラミング初心者または未経験者でもIT系フリーランスになることができます。
子供ができてできるだけ家族と一緒に過ごしたい方や、自分の好きな場所で働きたい方はフリーランスという働き方も選択肢の一つとしてオススメです。
プログラミングの勉強方法としては「独学」のほかに「プログラミング教室」に通うという方法もあります。
独学はお金をかけずに勉強できるのが最大のメリットですが、挫折してしまう可能性が高い勉強方法です。
一方でプログラミング教室は受講料は高額になることもありますが挫折しにくく、しっかりとした基礎が作ることができます。
それぞれ長所と短所がありますので、自分の性格や普段の生活スタイルに合わせて選択すると良いでしょう。
プログラミング未経験者がITフリーランスになるためのステップ
プログラミング未経験者がいきなりフリーランスとして仕事を請け負うことは不可能だと思います。
また人にもよりますが1、2ヶ月勉強すれば第一線で活躍できるという世界でもありませんので、プログラミング未経験者がIT系フリーランスを目指す場合は、最初はとにかく勉強することです。
ある程度スキルが身に付いたら、実際にアプリやWebサイトをいくつか制作して「こういうものが作れます」というポートフォリオを作っておきましょう。
その後は実際に仕事を受注して経験を積み重ねます。わからないことはまだまだあると思いますが、実際に開発しながら覚えていくことでスキルアップしていきます。
STEP1.とにかく勉強
まずはとにかく勉強していくことから始まります。
勉強の仕方としては大きく分けて3つあります。
- 独学で勉強する
- 直接指導してもらう
- プログラミング教室に通う
まず手軽に始められるのが「独学」でのプログラミング学習です。
とにかくお金をかけずに勉強できるので「プログラミングに興味がある」くらいであれば独学で勉強をスタートするのがオススメ。
挫折しやすいというデメリットはありますが、プログラミング勉強の入りとしては良いでしょう。
専門書を購入して実際にコードを打ちながら勉強する方法もありますし、オンラインのプログラミング学習サービスに登録して自主的に進めていくという方法もあります。
いずれにしても低コストでプログラミング勉強できるのが独学の良いところです。
次にプログラミング経験者に直接指導してもらいながら勉強する方法も一つです。
例えば、知識・スキルを売り買いできる「ココナラ」というサービスでは、プログラミング経験者に料金を支払って勉強をサポートしてもらうことも可能です。
手頃な料金から本格的なプログラミング勉強も可能ですが、講師によっては当たりハズレがあることも考えられます。
そのほかの勉強方法として「プログラミング教室に通う」という方法もあります。
教室に通って勉強する時間の確保や高額な受講料は必要ですが効率良くしっかりと学習を進めていくことができます。
最近ではオンラインのみでプログラミング勉強ができるサービスも増えているので、教室に通うよりもリーズナブルな受講料でプログラミングの勉強ができます。
プログラマーになるためのスキルについては下記サイトにて詳しく解説されているので、気になる方はチェックしてみてください。
プログラマーに必要なスキルは?スキルアップに必要な知識も解説!|ユニゾンキャリア メディア
STEP2.実績作り
ある程度プログラミングのスキル・知識を身に付けたら実際にアプリケーションやWebサイトを制作していきましょう。
実際に開発していくと技術的な壁やエラーなどが発生するので、より実践的なスキルが身につきます。
せっかくスキルがあっても過去に制作したアプリやサイトがないと仕事の受注に繋がりにくいので、できるだけ多く制作しておくのが理想です。
個人にしても会社するにしても過去に制作した作品を公開できる自前のWebサイトは用意しておいたほうが良いでしょう。
STEP3.仕事を請け負い経験を積む
実際に仕事を請け負ってさらに経験を積みます。
最初はクラウドワークスやランサーズなどのプラットフォームを利用して仕事を受注していく方法もあります。
全体的に報酬が安めの案件が多いですが、逆に実績が少ない人でも仕事を請け負える可能性があります。
最初はできるだけ軽めの案件から実績を積んでいくと安心です。
また、「フリーランスハブ」「クラウドテック」「フリーランススタート」などフリーランス・業務委託の求人情報・案件紹介サービスを活用するのも一つです。
フリーランスを目指す人におすすめのプログラミング教室
過去にプログラミングの勉強で挫折した経験がある人や基礎はしっかり身につけたい人はプログラミング教室で学習するのも一つの手です。
講師が直接マンツーマンでサポートする教室から完全なオンライン型のプログラミング教室までタイプは様々ありますが、社会人で普段は仕事で忙しい方は自分の空いた時間で学習が進められるオンライン型のプログラミング教室が最適かもしれません。
学習カリキュラムや受講料金、サポート体制など教室によって大きく異なる場合もあるので、自分に合ったプログラミング教室を選ぶようにしましょう。
コース | 料金 | |
---|---|---|
コーチテック | フリーランスコース 5ヶ月プラン |
440,000円 |
テックキャンプ | オリジナルサービス開発 60〜80時間(学習時間 ) |
入会費用:198,000円 月額料金:19,800円(初月無料) |
テックアカデミー | フロントエンドコースコース 4週間プラン |
受講料:139,000円 |
侍エンジニア塾 | フリーランスコース (3ヶ月) |
一般:438,000円 学生:372,300円 |
WEBCAMP | ビジネス教養コース 2ヶ月 |
受講料:218,000円 |
ダイブ イントゥ コード | 機械学習エンジニアコース 3ヶ月 |
受講料:798,000円(税込) 入会金:200,000円(税込) |
クリプテックアカデミア | しっかりプログラミングコース 3ヶ月 |
受講料:264,000円 |
コードキャンプ | Webマスターコース 2ヶ月プラン |
受講料:148,000円 入学金:10,000 |
ご紹介したコースはほんの一部のコースです。各プログラミング教室では様々なプログラミング言語が学習できるコースが用意されています。
完全なオンライン型のプログラミング教室は「テックアカデミー」や「コードキャンプ」で、豊富なコースとリーズナブルな料金が魅力。
オンライン学習なので空いた時間に勉強を進めることができます。
「ダイブ イントゥ コード」「ウェブキャンプ」「テック・キャンプ」「侍エンジニア塾」などのプログラミング教室はコースによっては対面またはオンラインでの学習が可能なので、住んでいる地域や自分の生活スタイルに合わせて受講形式を選ぶことが可能。
特にウェブキャンプの「ビジネス教養コース」では教室を開放しているので自由に通い放題で、マンツーマンの手厚いサポートを受けることができるなどプログラミング未経験者でも安心して受講ができます。
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